おかおかブログ

●岡山県倉敷在住・飲食店店長●の30代男が自分の経験や出来事を皆さまに伝えるブログです。(主に育児・ファジアーノ・日本酒など)

新卒で入ったアニメ会社を4年で辞めた理由を話します

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最近マッドハウスの制作進行が倒れて、労働基準監督署に相談にされたみたいな話がネット上で大きくあつかわれています。
そんな話を聞いたので、僕の過去のお話を聞いてもらい、これから制作進行をやりたい、興味があるという若者に目に止まってもらえれば嬉しいかなと思い記事にしたいと思います。
www.okaoka.work

結局なぜ辞めたのかというと、簡単にいえば未来が見えなくなったからというのが結論です。
そういう考えになった理由をお伝えできればと思います。
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1 某アニメ制作会社で制作進行という仕事に新卒で就きました

まず制作進行って何ぞやと思った方も多いと思います。
簡単にいえば30分アニメを1本作る上で、色々な部署、会社、スタッフのスケジュール管理をして素材を集め作品を作る、それが制作進行の仕事です。
そんなん絵も書けなくてもできるなら、誰でもできるやんって思うでしょ?
誰でもできます。
ただ精神的な強さとか、プライベートゼロでもいいとか、夢があるとか、そういったものがないとやれない仕事です。
そんな仕事を新卒の22歳の僕は、遊びたいなぁとか大学の友達と飲み行きたいなぁとか彼女も作りたいなぁとか、そういったものがあるけど時間を捻出できないと悶々と考えながら、それでもそれなりな達成感を得られるこの仕事を続けていました。

そんなときにやってたお菓子コミュニケーション
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2 プライベートゼロってどうして?休みがない理由とは

ここで制作進行の日常ルーティンを書きたいと思います。
10年前の僕の日常なので皆がそうとは限りません。

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13時出社、もろもろ仕事(外回りとか素材集めとかデータ更新作業とか)18時頃からアニメーターに電話連絡、21時休憩(ようやくご飯食べれます)、22時外回り開始、25時帰社、もろもろ事務作業とかやって26時退勤。
このへんで分かると思いますが、進行は自転車通勤の人がほとんどです。じゃないと家に帰れません。
これが超楽な余裕がある段階のスケジュール、多分放送1ヶ月半とか1ヶ月前ぐらいのとき。
厳しいときには朝5時とか9時に帰るなんてときもあります(そうなったら次の日というかその日夕方出社とかなってることも)
日曜日まで仕事になる理由は、スケジュールが押すというのもありますが、大部分は相手にしてるのがアニメーターや演出、監督という人達でフリーランスでしてる人であり、なおかつ時間通りに仕事ができない人が多い、懲りすぎて時間がかかったり、土曜日にあがるはずが上がらず日曜日になるとか、そういう人と仕事をしています。
じゃ月曜日にまとめてもらおうと思っても、月曜日の分あがらなかったりとか。
何せ尻を叩いてやらないと出来上がらないので、尻を叩く。
尻を叩いた手前、やらせたやつも休めないので、仕事するってことになるのです。
アニメーターからなんで上がってこないのよって思う人がいると思いますが、答えを言うと自分たちのできる量以上の仕事をうけてるからです。
なんで受けてるのかというと、単価が安くてキャパ以上受けないと食べていけないからです。

3 でもやりがいはすごくあります

そうは言うものの、こんな仕事普通なら速攻辞めると思いますが、辞めなかった理由もあります。
自分の思う通りに運べて、時間がかかったとしても、想定内の時間で一定以上のクオリティを死守した作品が全国放送で流れるのです。
なんだったら、これはネットで騒がれるレベルですごいのできた!ってこともあります。
自分の手柄で世の中の人に作品を見てもらえるのです、おまけに自分の名前も流れて、かなり嬉しいことですよ。
30分アニメだと250から300カットぐらいあるんですが、全てのカットに思い出があり、思い入れがあります。
多分今でも、誰に描いてもらったカットか思い出せるレベルで記憶に焼きついています。

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4 でも辞めた。その理由。

やっぱりプライベートの時間が作れないというのが一番のポイントでした。
当時25歳でしたが友達も結婚したりし始め、このままいって結婚とかできるかなぁと考えると、全然想像が出来ませんでした。
あと先輩もまだたくさんいましたので、上に上がれない雰囲気を何となく感じていたことも大きかったかなと思います。
あとは達成感というのも味わえましたし。

5 10年前と今とは違うのだろうか?

マッドハウスの問題が今回出たわけですが、ただどこの会社も大なり小なり同じ問題を抱えていて、かくいう僕の会社も(大手と呼ばれる会社でしたが)そうだったわけなんで、業界事態の問題としか言えません。
一部の会社では休めている会社もあるのは事実なので、アニメで収益を上げる構造から、違うもので補填できる体制(儲かるシステムや構造ってことですね)をとっている会社は違うのかもしれません。
結論として10年前とさほど状況は変わってないんじゃないかなと思います。

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6 まとめ

今回僕の経験を書いたのですが、アニメ業界には今もなお夢をもって就職する人がいると思います。
そんな若い人へ1人の元制作進行からの経験が役立てられればいいかなと思います。
そうは言っても僕もしんどいとは聞いて入ったわけなんですが、想像以上な状況ではあったかなと思います。
ただこの時の経験は今でも役にたっているので、やってよかったと思いますし、辞めた結果、奥さんと出会い結婚して子供も産まれたので、それもまたいい選択だったかなと思います。